2017年3月23日木曜日

石巻で追悼式

すっかりご無沙汰してしまってすいません。

年明け一稿目が、3月。ほんとにご無沙汰です。

3月11日、今年は6年目となる東日本大震災の追悼式に出席させて頂きました。

いつも私たちに声をかけてくださる、『石巻市の復興を考える市民の会』のかたが、その日の様子を報告してくださりました。

抜粋で私たちの所をご紹介しますが、いろんな方がいらしていたので、
ぜひ掲示板の方でそちらもご覧ください。
あとでリンクをつけさせて頂きます。

今回は、私の大好きなシンガー、Anちゃん、直樹さん、私、の3人で、詩の朗読と歌とギター演奏をお届けしてきました。

追悼式の出番はオープニングアクト、という形でお願いして出させて頂きました。

では、市民の会掲示板からのシェアです。

 集会のプログラムはチーム下舘から始まります。はじめに下舘 あいさんによる詩の朗誦があります。下舘 あいさんはプロの女優さんです。

あいさんの声によって、いくつもの詩がわたしたちのこころに届けられましたが、中でも印象的だったのは谷川俊太郎の詩「生きる」でした。

詩を詠うということは、不思議な力を呼び覚ますこと。こころに眠る想いを目覚めさせ、不安を呼び起こし、また鎮める。言霊によって、わたしたちはいつもと違う世界へ連れゆかれ、思いもかけない新しい眺めを知る。

詩の朗誦を聞くわたしたちは、今まで当たり前だったことばや心象から引き離されて、その深い意味を垣間見ることになるのです。
 みなさん、じっと耳を傾けています。こころのうちには何が去来しているのでしょうか。
 プロ歌手の「あん」さんは、アメイジング・グレイスとWhat a wonderful world (この素晴らしき世界)を歌ってくれました。「あん」さんのソウルフルな歌声は、わたしたちのこころを串刺しにしてしまいました。

わたしたちは彼女の歌声にこころを沈め、やがてそこから人間の悲しみや喜びを沈潜させた上澄みの不思議な感情を受け取るのです。

彼女の声にはわたしたちを納得させる何かがあります。それが何かはわかりませんが、わたしたちはその歌声を聴いて、人間の悲しみや喜びもいずれ一つのものなのだと深く納得するのです。

「この素晴らしき世界」の歌詞は、谷川俊太郎の「生きる」とつながっているところがあります。いえ、つながっているところがあるどころじゃありません。G.ダグラスと谷川俊太郎がアメリカ人の感性と日本人の感性でそれぞれ表現していますが、見ている方向はまったく同じと言っていいでしょう。

この素晴らしき世界はなんでもないいつもの光景と当たり前の生活で成り立っていますが、それがどれほど素晴らしいものであるのか、それを理解するのはわたしたち次第なのですね。

あいさんの声を借りた谷川とあんさんの歌を借りたダグラスは、その素晴らしさをわたしたちに伝えようとしています。あいさんとあんさんはおそらくこのことをわかっていて、この詩とこの曲を選んだのでしょう。憎いですねー。筆者は、この年になってやっとそのことに気づき始めています。今まで何をやっていたのかと恥じ入る思いですが、まあ、それは何歳になってからでもいいのです。
下舘 直樹さんは「上を向いて歩こう」と「アルハンブラの思い出」を演奏してくれました。

トレモロとかアルペジオというギターの奏法があると教えてくれたのはぱんちょマンでしたが、(誰とは言いませんが、アルペジオのことをアルマジロと子どもに教えた人がいましたね)

そのトレモロとアルペジオの美しさを堪能しました。直樹さん、ありがとうございました。



(『石巻市の復興を考える市民の会』掲示板その4より)
リンク http://qootan-4.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=16038335

私たちが届けたかったものが、それ以上の響きとなって届いてくれたような、そんな感想でした。ありがとうございました。
アクトリストは以下でした。

「生命は 吉野弘」
「風 石川逸子」
「生きる 谷川俊太郎」
「アランブラ宮の壁の 岸田衿子~その解説 茨木のり子」

「アメージンググレイス」
「What a wonderful world」
ギター
「上を向いて歩こう」
「アルハンブラの思い出」

そして、現地で、仮設で生活されているおばちゃんが、「あんた、よかったわよ~」と、あとで私に直接言ってくれたのも、とても嬉しかったです。
おばちゃんは、目一杯オシャレして、朝もとても明るく私たちを出迎えてくれて、最後の2時46分の黙とうでも、一緒にろうそくを持とう、と寄り添ってくれました。

わたしたちと同じだけ、現地の人も、「もてなすわよ♡♡♡!!!!」
という気持ちでいてくださったことがよく分かりました。

心のキャッチボールがしっかりできたという事はとってもよかったと思います。

私にとっては、3月11日にこの場にきたことは初めてでしたので、また格別の想いを抱きました。そして、6年経っても、まだまだやることがある現実に、今まで以上のショックを覚えたことも事実です。
やはりこれは長丁場。でも、被災地が、外側だけではなく、内側も(心も然ることながら自治体のやりかたなども)復興しきることは、未来の希望にもなっていくと思うのです。
心の栄養として、出来ることで応援し続けたいと思います。