2014年12月24日水曜日

石巻 保育園あいはらへ

1年半ぶりに、東北へ行かせて頂きました。

今回は、去年、走れメロスをやらせて頂いた、石巻のボランティアさんの紹介で、
保育園へ行かせて頂きました。

今回は、カナリヤお二人にご同行願いました。そして、前回同様、石巻行きを誘ってくださったのは、去年まで神保町でカフェフルークを経営していた、高岡さん。彼女のご主人と車で行かせて頂き、先乗りしていた高岡さんと、現地で合流しました。

石巻に着いたのは、夕方16時ころ。
まず、前回もお世話になった地元ボランティアの藤田さん宅へ行きました。

石巻市渡波黄金浜。
あまり取り上げられませんが、700名近い方が亡くなったエリアです。
藤田さんも目の前でご家族が流されてしまっています。
ここは、海から道路一本挟んだ地域、今は新しい家が建ち始めています。

他のボランティアで来てた方が質問しました。
『この土地に再び家を建てるって、1000年に一度の津波だから、自分の子孫が1000年後に死んでもしょうがないという考えですか?』

藤田さんが答えます。
『それは全く違う考え方なんですよ。家を建てると補助金が出ます。いろいろ条件付きで、上限で100万円くらい。で、さらに3000万円の家を建てると、さらに補助金が出ます。200万円くらい。でもね、安心な高地の土地の値段はここの5倍です。だから、土地と家とを新築で建てると、5000万くらいになっちゃう。そういうお金がない人は、泣く泣く、ここに再建しているんです。そういう考え方なんですよ。』

『何もかも』失い、仕事出来る年数も限られてる、、、そういう方はいらっしゃいます。
このような細かい事情を知るチャンスは、やはりこうして地元の情報をちゃんと調べてる人に出会えないと分からないですね。
お話が聴けてありがたいです。

さて、私たちが今回向かう、保育園あいはら。
非認可で、0歳から5歳まで合わせて17名の小さな保育園です。

この保育園も、被災地にあります。園長先生が、何とか保育園を再建しようと、自ら1000万円出して作った保育園。
なんと、出来た後に、役所の方が地図を持ってきました。見ると、保育園が建っているエリアが真っ赤に塗られています。

『ここは危険地区になったから、保育園は認可できません』と。

誰でも思うでしょう、そんなことは建てる前に言え!!!と。


そこで、藤田さん、いろいろ運動を起こしたそうで、来年度からは無事に、復興住宅地に移籍出来ることになりました。

でも、まともな話し合いじゃ動かないのが行政、とても大胆な作戦をされたようです。
藤田さんは賢いなあ、と感心しました。

さて、ホテルに着くも、今回はアコーディオンとフルート、お部屋で練習するにも隣のお部屋の方に音が響きそうです。
フロントの方に相談したら、快く会議室を貸してくださいました。この優しさに私たちも支えられます(^^)。

というわけで、演奏、紙芝居、お遊戯、ようかい体操、と心置きなく練習させて頂き、翌日は、万全の準備で向かうことが出来ました。

9時半、保育園到着!
駐車場も、以前の園長先生のご自宅だったところだそうです。


10時、いよいよスタートです。





 演奏。
 手拍子のリズムがばっちりな子がいたり、気持ちよくて寝ちゃう子がいたり(^^)。

 お遊戯をして、
 妖怪ウォッチの体操をみんなでやって、

記念撮影をしました。みなさんに、クリスマスプレゼントもあげました~!

 保育園最年少のことちゃん。みんなのアイドルです。赤ちゃんせんべい、歯はまだないですが上手に食べちゃいました。
 左側が、藤田さん。沢山の石巻の保育園の現状を知っていらっしゃいます。勿論、それ以外のことも。
 年長さんの女の子たちが、プレゼントを持って来てくれました!



みんなで記念撮影。
今回もいい出会いに繋がってよかったです。移籍後の保育園にもまた伺いたいと思います。

今は、東北だけが被災地ではありませんが、これからもご縁のあるところで、出来ることをしていけたらと思います。


私たちのような人間の活動を、『心の食事』といい、どんな小さい子にも必要だと思うから「また来てください」とおっしゃて下さる、藤田さん、あいはら園長先生に感謝です。

親ごさんが仕事が忙しくて、子供のしつけが出来ない。
でも、保育士や、そうでなくても周りの大人たちが教えてあげればいいこともある。
「座って食べる」
保育園では出来るのに、親御さんがいるとやらないのだそうです。

なんで教えるのか。

小学校に上がった時に、子供たちが困るのを、先生たちは知っているからです。

それは、親も、周りの大人も知ってるべきことなんですが、
絶対線引きで役割分担することじゃないのですが、
なぜか「保育園の仕事」だと思ってる方が多いそうです。

こういうことはもう、社会全体のテーマになっていきますね。

色んな事に気づけた2日間でした。

大きい人として、小さい人にしてあげられること。そんなことを私の中で再認識したいと思いました。


ご協力いただいたカナリヤ、大野さん夫妻、藤田さん、鈴木さん、そしてあいはら先生、その他保育園の先生方、

そして、今までチャリティーライブに来てくださった、カンパをくださった、朝ヨガに来てくださったみなさまありがとうございます。多分、あと1回くらいは行けると思います。皆様のお陰様で細々と続いております。ありがとうございます。