2013年12月16日月曜日

Aŭ ludi, aŭ diris ~奏でたり、語ったり~が無事に終了いたしました!

本日、お陰様で、久しぶりのライブは盛況に終わることが出来ました。

前半は、直樹さんのギターソロライブ、

そして、来た人だけのお楽しみ、
サプライズで、今月お誕生日の人だけに直樹さんから、ギターの即興メロディのプレゼント!

さらには、私たちの大切な仲間で、素晴らしい歌声のAnちゃんに2曲、『ルート66』『アメイジング・グレイス』を歌って頂きました!

なんて濃厚な前半戦。。

私としては、ここまでクオリティが高いと、もうライブのチャージ代は楽しんでいただけたかな、と思うほどです。

そして、後半では、
朗読をさせて頂きました。

やなせたかしさんの『十二の真珠』より、 『ジャンボとバルー』
宮沢賢治さんの『セロ弾きのゴーシュ』。

セロ弾きのゴーシュは、直樹さんのオリジナル曲を弾いていただきながらの非常に贅沢な構成でした。

今回は、私も初挑戦の2作品、直樹さんもソロでは今まで私が聴いたことない曲を入れてもらい、かつ、作曲、ゲストのAnちゃんも、実は初挑戦の『ルート66』。というわけで、非常に『挑戦』というタイトルにしてもよかったくらい、チャレンジングな夜でした。

なんとご予約下さったお客様、全て来てくださいまして、客席も満席!


多分、田舎のごちそう張りに、おなか一杯なくらい楽しんで頂きました。


私も直樹さんも、ライブのMCは決して器用ではないのですが、真摯に努めさせて頂き。


でも、MC下手の私としては、作品それぞれの私なりのご紹介を、ここに付け加えさせて頂きます。

『ジャンボとバルー』
これ以外の作品も素敵なのですが、この作品に出会えて、私はとても幸せです。
シンプルに出来ていますが、とても濃いメッセージのあるお話なんです。
小さなニコニコ国、王様1人と、国民が3人。
王様は国民を守ろうとし、国民は王様を守ろうとする。
そんなシンプルな心が、今、日本では政府にも国民にも忘れられているような気がして、この作品を読むたびに、ふっと現実を考えてしまいます。
私は、首相や、自分の支持する政治家のために身をささげることが出来るのだろうか?
首相は、この王様のように、『国民の命を守ることが仕事だ』と言えることをやっているだろうか?

気になる方はぜひ作品を読んでみてください。やなせさん初期の作品集です。




そして、『セロ弾きのゴーシュ』。
有名な作品ですが、とってもユーモアがあって、私、個人的には、賢治は浅草で落語を見た後にこれを書いたのでは?!と思うほどに、声に出すと非常に『落語的』です。
このユーモアを崩さずに、私らしく役者風でどこまで読めるか。非常にチャレンジングな作品でした。

単純な構成ですが、登場動物が非常に個性豊かで、私がキャラに負けないように、でも、ゴーシュも引き立つようにやりたい、と思って取り組みました。

そして、お客様で感じてくださってる方もいらっしゃって嬉しいのですが、これは、ゴーシュの『気づき』の物語だ、と私は解釈しました。

人は時に図星をつかれたとき、思わず怒ってしまうことがあります。やり場のない怒りをこらえ続けたときに、意外なところで爆発して、心の通気をよくしてしまうことがあります。そして、ちょっとずつ、自分の持っている違和感に気づいていけるようになる・・・。そういう人の自然なありさまを、この作品はとても上手に描いているな、と思いました。

そして、最後に、自分に対して素直になれたゴーシュは、『俺は怒ったんじゃなかったんだ』と独り言ちます。この言葉がとっても愛おしくて、大切に終われるように、練習を積んだような気がします。


さらに補足ですが、この物語で出てくる、具合の悪いセロは、実際、藤原嘉藤冶という、賢治の親友のセロがモデルになっており、何を隠そう、この嘉藤冶が、賢治を世に送り出した『宮沢賢治全集』の編者であります。

その辺の縁深さも、調べるほどにとても素敵です。


そんな訳で、私は、とても楽しみな夜で、とても楽しい夜でした!

ご来場くださいましたみなさま、来れなかったけど、応援してくださったみなさま、本当にありがとうございました!

私のライブは、年内はこれで終わりです。

また来年も、どうぞよろしくお願いいたします!!!!


2013年12月9日月曜日

残席2となりました。

いよいよ今週末、というか、来週頭、というか。

国分寺でのライブとなりました!

試行錯誤の上、楽しい2時間一寸になりそうな兆しがふくふくと膨らんでおります!!

そんなライブ、

『Aŭ ludi, aŭ diris~奏でたり、語ったり~』

は、一度満席となりましたが、

2席

キャンセルが出ました!

もしまだご予定が空いていて、行こうと思ってたさ~、という方がいらっしゃいましたら、ご連絡ください。

飛び込み、駆け込み、即予約、大歓迎でございます(^^)。


ご来場、お待ちしております!





2013年11月17日日曜日

残7席となりました。

お陰様で、約ひと月後のライブですが、小さな会場のため、残席数があと、7席程度となりました。

ご予定お考え中の方は、ぜひお早目のご予約をおすすめします。


さて、父の応援をいただき、昨日は紀伊國屋サザンシアターにて、こまつ座第101回公演(すごい!)『イーハトーボの劇列車』を観てきました。

こまつ座さんは2度目の拝見となりましたが、見事で、とても面白かったです。

今回はなんてったって、宮沢賢治の生涯を描いた作品です。

『イーハトーボの劇列車』

hp→http://www.komatsuza.co.jp/program/index.html#102


宮沢賢治さんの考え方は、今の東京の、ちょうど私たち世代の感性に近い気がしました。

半農、半芸術生活を夢見てたわけで。

故井上ひさしさんの脚本も、新演出も、そして役者さんの芝居もとてもとても素敵で、一生に一度でいいから、こういう舞台に出演したいなあ、と思いました。


そして、さらには先日もお話しした、エスペラント語。
すでに大正7年にして、それを学ぶために東京へ来ていた宮沢賢治。
今でいう、英語を習得することよりも、さらに高い目的と理想を持って。


素敵な人はいつの世もいらっしゃっるのだと思いました。
ましてや、大正7年って、私の祖母すらまだ生まれてないのですよ。
その時に、今聞いてもときめくような理想を抱いて生きていた人がいたのですよね。
素敵だなあ、と思いました。


そして、今日、ウィキペディアを見てさらに驚いたのは、賢治さんは、37歳で亡くなられていること。
私は、37歳で、初めてこうして、宮沢賢治さんの作品をやりたい、と思ったということ。


人知れずの、ささやかなご縁ですが、賢治さんの言う、『透明なごちそう』をいろんな形でおすそ分け頂いて、こうして朗読できることをとても感謝して、ライブに臨もうと思いました。


12月15日、とても楽しみです。

みなさま、ぜひぜひいらしてくださいね(^^)。


2013年11月15日金曜日

童話を大人が読むとき

私が絵本を大人向けに朗読したい、と思ったのは、3年前のことです。

それまでもあらゆる方が、大人向けに絵本を読んでいらっしゃいます。

私は、常に、特別なことは何もしていなく、とことんやりたいからやる、それだけで動き続けています。


柳田邦夫さん、というジャーナリスト兼、絵本用の翻訳をされている方がいらっしゃいます。

彼は、『人生で3度』絵本を開いて欲しい、とおっしゃっていて、宣教師のように、このことを伝え続けていらっしゃいます。

こどものとき、
大人になってから、
そして、
親になった時に。

座右の絵本を、ぜひ、お持ちになってください、と。

とても素敵な考え方だな、と思っています。


今回、宮沢賢治さん、そして、やなせたかしさんの童話を朗読しますが、

童話って、子供向けのお話なわけですが、

大人が書いてるんですよね。

絵本もそうです。

そうなると、童話って、現実世界のメッセージを、柔らかく撹拌したり、オブラートにつつんで、ちょっと優しい色で見せたりしているものなのだなあ、とよくよく感じます。


そんな包まれた、ちょっと優しく見えるものを、私はいちど剥がして、ビビッドに見つめる作業をします。


これは、一体、何の物語かな?って。


そうすると、ずっしーん、とその核のテーマが心に降りて来てくれて、

それを私は汲んだ上で、またオブラートに包み直すわけです。


こんなに優しい言葉で、こんなに深いこと描いてるよ、分かるよね?って。


この『包み直し』までたどり着かないと、なんとうか、雰囲気に酔っている、子供をバカにしたような語り方になっちゃうんじゃないかな。



と、今日は帰り道に考えたのでした。これは、きっと無意識にやっているんだけれども、とても大切な消化作業の一つだな、と思います。

ただ、自分で読書するときでも、そういう視線で童話を読んでみると、なかなかなのではないでしょうか。



2013年11月13日水曜日

朗読の時間がちょっと長くなります。

皆様、ご予約ありがとうございます。順調に席が埋まってきています。

ギター50分、朗読50分の予定で作品を選んでおります。



朗読作品の都合上、どうやら朗読はもう少し長くなりそうです。10分くらいでしょうか。

休憩を含めまして、終わり時間が20時半ころになるかと思います。

どうぞご了承ください。

でも、楽しい時間はあっという間の、はずです・・・・!

引き続き御予約お待ちしております!





2013年11月8日金曜日

詳細決定!Aŭ ludi, aŭ diris~奏でたり、語ったり~

ライブのタイトルや詳細が決まりました♪

エスペラント語です。

奏でたり、語ったり。『Aŭ ludi, aŭ diris』

『アウ ルーディ、 アウ ディーリス』と読みます。

なんでエスペラント語かって?

この言葉にご興味を持たれていた、あの方。。。


そう、宮沢賢治さんの作品に挑戦するからです!


とても楽しみなので、早く雑務を済ませたくて、急いでチラシを作りました。
慌てすぎて、何度も入稿に失敗し、たぶん明日には正式に入稿出来るんだと思うのですが・・・。
紙媒体は、来週以降に発信致します!

写真は、いつか二人でライブする時のために、今年の夏に撮影して頂いてたものです。
撮っておいて、大正解!

お陰様で写真も好評です。



実は、もう一作品朗読しようと思っています。


それは、やなせたかしさん。

こちらは、今年の夏のライブにご一緒したミュージシャンが教えてくれた作品をとても気に入りまして、俄然やる気だったのですが、今回のライブ日程が決まり、あの作品をやろう!と思った矢先に、やなせさんはお亡くなりになりました。

やなせさんの童話集は、童話といっていいのか迷うほどに、大人も楽しめる作品が多く、
いろいろ転じて、一作品、選ばせて頂きました。

とても素敵です。


直樹さんとの話し合いの下、ハッピーエンドの作品を選ぶ、ということにしました。

今回は親子でも、大人だけでも楽しめる会にしたかったので。

そうそう、直樹さんにも1冊、絵本をギターで物語って頂きます。

いつもは1時間程度のライブをしていますが、今回は一人50分ずつ、約2時間を予定しています。

たっぷり楽しい夜となりますように。

私たちからならではのプレゼントも考えています。抽選で数名の方に、ご用意させて頂きます。

そんなライブの詳細は、こちらのチラシでご確認ください。


いつも応援してくださる、みなさま、そして、初めて出会うみなさまに、等しく感謝を込めて、12月15日を楽しみにしたいと思います。


小さな会場です、お早目にご予約ください。

ご来場お待ちしておりま~す!

☆ご予約→ info☆haruguchiai.com (星を@に変えてご利用ください)
         または 080-3516-6887(春口)
☆会場のhp→http://give-hearts.com/




2013年10月30日水曜日

直樹とあいのDuo Live!(仮)


かがみ屋のみなさんに刺激をいただいたところで、そろそろ自分のことやります!

なかなか予告する時間が持てなかったのですが、

12月15日(日)、夕方から国分寺のライブハウスでギターと朗読のライブをします~~!

久しぶりに、直樹さんと二人で、ゆっくりお届けしたいと思います。

今回のライブハウスは、国分寺に去年新しく出来ました、Give Heartsさん。


禁煙、白壁のきれいなライブハウスです。

小さいけれど、物が揃っていて、とても使いやすそうです!

私自身、地元にこんなに環境の良い箱が出来て、かなり興奮しています!!!


前半は、直樹さんのギターソロライブ、後半はギターとコラボで朗読ライブです。
朗読は、大人も楽しめる童話をやろうと思っていますので、お子さんもどうぞご一緒に☆


まだ詳細は確定してませんが、私の中ではほぼ決まってますので、店長さんに了解を得たら、すぐにお知らせします。




よかったら、この日程を空けといてくださいね~(^^)。

2013年10月19日土曜日

『Blue』の仕上がり具合

今日は、かがみ屋稽古を観に行きました。

『通し』といって、各シーンが出来上がってくると、今度は最初から最後まで、稽古を止めることなくやってみる、というラストスパートの稽古があります。

今日は、音響さんや照明さんもいらしていたので、音楽付きで拝見しました。
今月に入ってからはしばらく拝見してなかったので、いつの間にか最後までシーンが出来上がって、役者のみなさんも役に対して、だいぶ消化作業が進んでいて、結構楽しめました。

これに、照明と、衣装と、メイクと。そして、お客様が揃えば、きっと3倍以上に見ごたえが生まれるんだなあ、とワクワクしました。

ワクワクさせてくれるんだなあ、芝居って。

と、改めて発見。


最近、いろいろなお芝居を拝見して、本当に思いますが、

予算や知名度や、公演回数で、芝居の質は決まらないなあ、と。

やっぱり、心意気、真摯さ。

それがない舞台は、たとえ大物俳優でもつまらないです。

名もなき素晴らしい一人の役者にはかなわない。


自分にとって、神聖な場所である舞台で、荒い仕事をされたくない~!って、とっても個人的でわがままだけど思います。


そういう意味で、今回は皆さん、勘違い野郎もいないし、とても芝居に対して、誠実で、真摯で、挑戦的で、素敵な方が集まって嬉しいな、と思います。


物語も、期待以上に深みが出きました。

と、今日感じたということは、もっともっと良くなります。

仕上がり上々です。


みなさま、ぜひぜひ、ご来場くださいませ☆

ご予約は、こちらから→https://www.quartet-online.net/ticket/kagamiya_blue?m=0achhce


2013年10月13日日曜日

一人登山デビューしました。

この時期は毎週日曜日がひまわり号の実行委員なのですが、昨日はひまわり号説明会だったので、今日はお休みでした。

久々の日曜日、運動不足解消に、どーーーーしても登山をしたくなり、高尾山へ行ってきました!

高尾山から、奥高尾の小仏峠までのコースです。

どうやら12キロほどだったようです。

休憩込みでかかった時間は3時間半。



とーーーーーーーーーーーーーーっても、楽しかった!!!


一昨年、谷ヶ岳へ行ったっきりでしたので、身体がだいぶ弱ってるのでは、と思いましたが、
身体は自然の中に行きたがってたのですね。歩くほどに、何かがみなぎってきました。

一昨年ご一緒した方が、トレランしてたこともあり、『休憩は長くなくてよい』という(自分にとっては)新しい発想を体験させて頂いてたのが良かったのか、心拍数落ち着いたらまた動く、という感じで比較的動き続けました。

あとは、聞いてはいましたが、高尾山口駅は、本当に人が多い。新宿並です。連休中というのもあったとは思うのですが。

だから、休憩所にいると、人の声が賑やかなので、自然の音が聞こえず。それが勿体なくて、歩き続けた、というのもあります。

立派な杉を触りながら、湧き水を手にあてながら。

自分の体のリズムで歩く。

すれ違う人と挨拶する。

あとは、自然の音を聞き、野草を楽しむ。

一人、最高です。

全力で、高尾山の自然と、自分の身体の中にいました。
頭の中が考え事に移動するのはなるべく避けて。

面白かったのは、一昨年に登山へ行った時も思いましたが、

システマは、登山にすごく役立ちます(わたしにとってですが)。

登りは、足の裏を柔らかく、肩の力を抜いて、息を吐いて、背中をまっすぐに。疲れたら、ファストブリージング。

そうすると、ひょいひょいと身体が動いてしまうのですね。

そして、下るときは、ヨガも役に立って。

丹田力を意識して、膝を柔らかく、股関節は回転エネルギーを意識して。


そうやって、いろんなヒントを発見、実験、検証、、、。あっという間に登山が終わってしまいました。

人の声がしないところでは、立ち止まって鳥の声に耳を澄ましたり、花の写真を撮ったりしたのですが、静かな環境が少なかったのは残念です。

不思議なくらい、山の中にいるときはエネルギーがみなぎって、帰ってきても充実感が残っています。高尾山も霊山なんだなぁ、と肌で実感。

まだまだ初心者ですが、小仏から陣馬山までも、再び挑戦したいと思います。

あまりにも混んでいたので、下から歩くことに。

びわ滝コースで、小川のせせらぎと共に登ります。

高尾山頂からの富士山

一枚だけ、隣にいたおじさんに撮ってもらいました♪

奥高尾、一丁平の広場。私の一番のお気に入りスポットでした!

一丁平からの富士山。高尾山山頂と変わらない写真にびっくり。

城山山頂の名物、なめこ汁。美味しかった~。

木に隠れた富士山を見ながら食す。


小仏からの相模湖。

次回はここからですな。



2013年10月11日金曜日

銭湯絵の描き替えを拝見しました!

知る人ぞ知る、日本で二人しかいらっしゃらない、銭湯の背景絵師(本人自称)。
その貴重なお一人、丸山清人さんの塗り替え現場を拝見させていただきました。

友達のたびたろうこと、太朗ちゃんが、今年も塗り替え日を告知してくださり、幸運にもその日がお休みに!

前夜ながらも、明日行きます!と連絡して、ほぼ飛び入りです。

書き換えをされるのは、千葉県検見川の梅乃湯さん。

普通は2,3年に1度の書き換え、この銭湯は毎年されているのだそうです。

それだけ、お客さんとの関わりも深く、温かいお店なのですね。素敵です。


私はちょうど12時ころに到着、まだ男湯の絵を描いていらっしゃいました。




私がこの日一番驚いたのは、太朗ちゃんのこの一言。

「すごいですよ、丸山さん、あれで78歳だそうです。」

ええええええ!!

後姿はせいぜい歳が行っても60代くらいの背中です。

しかも、渡し板の上で、ひょいひょい、立ったり座ったり。
とても重いお手製パレット(ペンキの小さいバケツが5つ載ってます)を持ち上げるときだけ、
「よいしょっ」と小さな掛け声。



えええええ!!!


若い。素晴らしい身体をされている。。。。



なんというか、とおおお~~~ってもしなやかなのです。
ピンピンしてるとかじゃなく、軽やか、しなやか。最高です。


以後、私はこの素敵な丸山さんという男性を、そしてその素晴らしいお仕事をずーっと拝見する、
という至福の時間を過ごさせていただくことに。


外は台風の影響で強風でしたが、お風呂場には、気持ち良い風も流れてきます。銭湯の風鈴がなります。
梅乃湯の御嬢さんが飲み物を下さいます。

検見川って、天国らしい。

そんな中、丸山さんがふと振り返っての一言。

「一本松、描きますよ~。」

今年は男湯に、朝焼けの一本松。勿論、陸前高田の一本松を描くことになってたのでした。

私が着いた時点では、素敵な朝日と朝の雲が描かれたところで、ちょうど一本松を描く段階にお邪魔できたわけです。ああ、今日はついてる。


新聞社の方も取材にいらしてたのと、私たちとで、やじうま撮影大会。

写真を参考に描く一本松。
逆光にスッと栄えるその姿は、復興の夜明けを願わざるを得ない、誰もが、祈りと希望を抱く風景に仕上がりました。
  


銭湯絵は、浴場に入る瞬間にバッと視界に入ります。『その瞬間に「絵」になってないとダメなんだ』
梅乃湯のご主人がそう言い、

「いいですね!」
「去年よりもこっちがいい!」

と、感想が出てきました。
梅乃湯さんは去年も、復興を祈って、女湯に一本松を描いたのです。

その時は初めての一本松、そして今年は二度目。
丸山さん自身も
「これはいいね」と、脱衣所に座って、遠くから確認しておりました。

とてもシンプルに、潔く完成させるそのセンスも素敵です。










皆さんと一緒に昼食を頂き、今度は女湯です。
こちらは去年の一本松がまだ残っています。
銭湯絵は、上からどんどん塗り重ねられているそうで、下には歴代の背景絵が眠っているんだそうです。修復師さんにはたまらにかもしれませんね。

しばし写真でお楽しみください。
今しか見れない!二本の(?)一本松。

この沢山の刷毛と筆で描かれます。
これがお手製パレット。もはやお膳並です。この5色だけで描かれていくのだからすごい。
  

さあ、始まります。

チョークで下描き。






あっという間に上半分は富士山に。


8割完成。

終わったのは夕方5時。
昔は二人組で、一日2か所、しかも、営業日で営業前に終わらせる、という猛スピードで描いてたのだそうです。

一日でこの大きな壁画を描いてしまうだけでも、すごい速さだなあ、と思ってしまうのですが。。。

しかも、丸山さんは、俳優の橋爪功さんのようなひょうひょうとした話口で、とてもお話しやすい方でした。

仕事のペースは「一か月に1回が理想」とおっしゃってましたが、実際は全国駆け回っているので、今月だけでも、5か所くらい描いてそうでした。きっと、もっと回ってらっしゃると思います。


78歳の働き者の職人さんに、脱帽。

そして、そんなご縁を大切にされて、銭湯も大切に営業されている、梅乃湯のみなさんの温かさに感謝です。

こんどはお湯に浸かりに行きたいと思います!
梅乃湯の美人親子と。

丸山さん、太朗ちゃんと。


2013年10月4日金曜日

空茶を吸す。(くうちゃをきゅうす)

はて。なんのこっちゃ?

このような言葉を聞いたことがある方は、まずいないかもしれません。

これは、私が役者の道を歩こうと決めたとき、不思議なおじいさんから授かった言葉です。

この不思議なおじいさんは、丸一先生と呼ばれていました。

筆と墨で、○と一を書かせ、生年月日を聞き、いろいろ話してくれるわけです。


その時は、『物への感謝が足りん』『あんたはとてもいい子だ』『大学辞めて役者になってはダメだ』
など、いろいろ言われ、

『空茶を吸す』

という言葉が出てきました。

その時は、その言葉の意味も教えて下さり、その言葉を書いた書も頂いたのですが、

若気の至りで、何かのはずみに捨ててしまいました。正確な意味は忘れました。

丸一先生は当時すでに90代でしたので、その数年後、亡くなられました。



今日は、久しぶりにお会いしたかたとお話をしていたら、ふと、自分の中に久々にその言葉が蘇りました。



もはや、正確にはその言葉の意味を覚えていないのですが、何か、とても俯瞰した、ニュートラルな考え方を吸収していきなさい、というような意味だったと思います。


そこには、あなたが望んでいるものがあるとは限りませんよ、とか。

そんな何かだったような気がします。


捨ててしまっても、ふと思い出せた言葉ということは、私の魂にとって何か意味があるし、まだ、その意味を知っておくべき時なのだろうなぁ、と直感しました。

しばし、その意味を再び吟味したいと思います。

秋の夜長の独り言でした。

2013年9月30日月曜日

かがみ屋『Blue』のお申込みが、こちらから出来ます!

最近は小さな朗読劇しかやっていないので、50人以上のお客様だとこんな機能を使うのか!
という、今どきの予約システムを教えていただきました。

カルテットオンライン

といいます。


皆様にここから予約していただくと、自動的に枚数が集計される、素晴らしいソフトです。


慣れない手つきで設定を繰り返し、いよいよ使う時が来ています。

いえ、ぜひ、使っていただきたい次第です。


ブログをみたり、アマゾンでお買い物される方なら使える程度のお申込みソフトです。

改めまして。

かがみ屋『Blue』。



▼あらすじ

牧師に養子として育てられた三人の異父母兄弟が、
かつて我が家でもあった教会の取り壊しのため久しぶりに集まる。

彼らはそこで起きた事件の犯人探しの手伝いをすることになる。

姉弟が見つけたのは犯人だけではなく、もっと大事なもの。

それぞれの思いを廻らせながら姉弟は帰りのバスを待つ。


<会場>
阿佐ヶ谷 アルシェ


<日程>
2013-10/24~27

24(木) 19:30
25(金) 19:30
26(土) 14:00/18:00
27(日) 13:00/17:00

<cast>
佐藤潤平
鶴田まや
春口ゆめ
沖山麻生
藤原基樹
本山由乃
山森弘毅
蔀 英治

<チケット料金>
前売 3000円
当日 3500円

待望のお申込みは、こちらから!↓
https://www.quartet-online.net/ticket/kagamiya_blue?m=0achhce

ご来場、心よりお待ちしております!

2013年9月28日土曜日

SF芝居

 本日は梨をいただきました。大きな幸水。今日も秋でございます。。


昨日の予告通り、今日は芝居を2本観て参りました。

奇遇なことに、両社共にSF芝居でございました。

   MouseHunt



どちらも演出にこだわりと思い入れを感じる舞台で、また昨日の『かもめ』とは違った味わい。

楽しい週末となっております。


『夢見る機械』
こちらは、かがみ屋に出演してくださる本山由乃さん出演でした。
客席と舞台が一体となった、首を非常に動かす観劇で、疲れたような、肩こりが楽になったような。
役者さんがそれぞれ、この作品が好きで出演されている感じがあり、勢いに気持ちよく身を委ねました。
行ったことないけど、ニューヨークでオフ・オフ・シアター巡りとかしたら、こんな作品が待ってるんじゃないか、そんな気持ちになりました。
人間ドラマも含めて、すべてがモダンアート、空間芸術、そういう印象があり、そんな視点で拝見すると、楽でした。本気でエピソードだけ追ったら、なんか疲れたろうな、という。あくまで私の見方です。


『Mouse Hunt 狩りの夜』
こちらは、かがみ屋主宰の鶴田まやの出演でした。
まやとは長い付き合いなのに、彼女の芝居はそんなに観てません。
ましてや現代劇に出てる姿は、研究所(養成所)の卒業公演以来。ゆうに10年以上前です。おお。
こちらは、小さい劇場とはいえ、満席ぎゅうぎゅう、閉所恐怖症の私は、パニクらないように、呼吸を整えて挑みました。
まあ、なんと、役者さんの早替えの多い!!!!こんなに衣装がクルクル変わる芝居は初めて観ました。
きっと、舞台裏では皆さんタンクトップにスパッツで、猛烈に着替え続けたことと思います。
小さい舞台なのに、巧妙なセットで、場面転換もうまく作られていて、美術にも感心しました。
お昼に観た舞台の効果か、物語を必死に追うこともなかったので、場面場面で柔軟に変化する役者さんの演技をひたすらに楽しみました。




どちらも、その戯曲構成の複雑さに感心しました。
そして、もう、一般のお客さんのように、こう思った次第です。

『よく覚えられたねぇ・・・・。』


戯曲のドラマ性に重きを置いてない芝居だと、これも一つの褒め言葉かと。


私は、ドラマ重視の脚本を選ぶので、記憶したことを賞賛されても嬉しくないのですが、
今回は、本当に敬意を込めて、この一言です。


みなさま、明日まで頑張ってください。


秋、満喫!

昨日はゆで栗をいただき、早速、栗ごはんを炊きました。

土鍋炊きに慣れず、張り切りすぎて、ちょっと焦がしちゃいましたが、それもまた美味しく。

そして、今日明日は芸術祭りです。

マチネは、楽しみにしていた、シスカンパニープロデュース、『かもめ』。の観劇!
チェーホフの代表作の一つです。東京公演は明日までとなります。さすが!立ち見も結構いらっしゃいました。

私は、初めて舞台で拝見したので、演出のどうこうは、あまり気になりませんでしたが、野村萬斎さんのセリフは何を言っているかよく分からず、役負け?とでも言いましょうか、設定ほど魅力的な役には見えませんでした。

今まで戯曲として触れていたものが立体になるとこんな感じってこともあるんだ~、という感じでとても新鮮に、興味深く拝見しました。

斬新というよりかは誠実な舞台でした。

年々、観劇感度、とでも言いましょうか、発見は増えるものですが、最近は役者さんが消化できていない場面が分かるようになりました。これは、同業だからなのか、年の功なのか・・・。

そうすると、わたしだったら、消化できたかな~、と、セリフやシーンを吟味しつつ、流れる物語を追い、何だかとっても忙しく、すごく楽しいのです。

大竹しのぶさんのアルカージナ、蒼井優さんのニーナ、生田斗真さんのコースチャ・・・みなさんとても素敵でした。


ソワレは国分寺に出来た新しいライブハウス、ギブハーツにて、ジャズライブ。

今回はジャズライブの楽しみ方レクチャー付き、年配の方も楽しめる、美空ひばりジャズ、なども出てきて、入門的で、分かりやすい、ライブでした。


ギブハーツさんは私の実家から、歩いて5分!

ご縁をいただき、今後朗読ライブをしてみたいと思っている会場です。

小さいけど、きれいで禁煙で(外では吸えます)、設備は整っています。

今後、国分寺でちょっとコンスタンスに出来るように、心地よいジャズを聴きながら、これまた構想を練っていました。


今日はとても濃厚に、楽しい一日でした。

明日も、演劇2本梯子の予定です。

はてさて、どうなるでしょう…????

2013年9月16日月曜日

幻のフルキャスト。

制作目下勉強中でございます。

先週、今月はなんとこの日だけのフルキャスト稽古がありました。

お忙しい役者さんが、来月にはみんな集まるのかと思うと、とても楽しみですが、

取り合えず、初のフルキャスト。

私は、久々にお芝居に関わっているため、複数の役者さんがこの場にいるってだけでもはや異次元空間に感じています。


それにしても、ぎりぎりまで決まらなかった割に、とても素敵なゲストさんが揃いました。

ゲストさんのみのお写真を、先取り公開♪

(左から)蔀英治さん、沖山麻生さん、本山由乃さん、山森弘毅さん、藤原基樹さん。



それぞれに華があって、粒ぞろいでございます。制作の自慢でございます。(私が揃えたわけではないです)。

詳しいキャスト紹介は、かがみ屋のブログをどうぞ。



私はお芝居に関わることで人の幸せをお手伝い出来るのだろうかと、
日々考えさせられますが、この公演が終わるまでは、笑顔で過ごしていそうです。


日々進化中のかがみ屋、どうぞよろしくお願いいたします!



2013年9月8日日曜日

かがみ屋稽古見学。

本日は13時から23時まで、かがみ屋漬けの一日を過ごして参りました。

初めての稽古見学です。



いや~、面白かった。



役者として、でも、否出演者として稽古を見るのは、とても面白いです。



今回の作・演出家、酒谷一志さん。


同世代の演出家として、とてもデキる方だと思いました。


演出家のメソッドは、役者のメソッドよりも日本には情報が少ないので(役者のメソッドも、誰にでも普及しているものではないのです)、『我流』やり放題なのが現状です。

『演技指導』と『演出』が違う、ということを把握されてる方や、使い分けられている方は結構少なかったりします。

そんな中で、よく気づき、よく勉強されているなあ、という印象を受けました。


私が出演者だったら、とっても稽古しやすい。

と、素直に思いました。

まだまだスタートラインの稽古ですが、根本的な取り組み方の土台が、今日参加されてた役者さんにはしっかりできたのでは、と思いました。

稽古後は、かがみ屋のメンバーと、これまた濃厚な打ち合わせ。
気づいたら23時。
10時間も共に過ごすって、家族でもなかなかないですよね。
しかも、ずっと一緒に作り続ける。いろんな方向から、いろんな視線から。

本当に、舞台は濃厚です。


来週は、初めてフルキャストが揃います。

来週も楽しみです!

読み合わせ中。
立ち稽古中。

皆さんの生き生きした表情も見てて気持ちよかったです(^^)。
毎度、真剣真っ只中の佐藤潤平くん。


若い!早い頭の回転で沢山トライする山森弘毅さん。

 ツボはがっちり押さえている蔀英治さん。

質問しまくる春口ゆめ。

台本を読み込む藤原基樹さん。





2013年9月5日木曜日

遅咲きの恋、燃焼中 in ドッグヨガ

ヨガでご一緒している、飼い主さん宅の犬、美人系ポメラニアン、ピノちゃん(3歳)。

以前一度会わせたら、うちのマッチョ系ミニチュアダックスフントのエルビーは、13歳にして、初恋に落ちました。

それからというもの、朝、ヨガの支度に実家に寄るたびに、

『さあ、ピノちゃんのところへ行こう!』

的な、期待満載の微笑みで私に寄ってきては、

『連れて行け~~』

と、懇願してきます。

2週間くらい期待を背負い続けるので、大体2週間おきに、ピノちゃんの飼い主さん宅にヨガと共にお邪魔させていただいています。

今日もその日が来てしまった、と、覚悟はしていたのですが、なんと、行く直前に、豪雨。

でも、ここで連れて行かないと、また懇願攻めに合います。

原付で連れていくため、バッグから出た頭はびしょびしょになりつつ、ピノちゃんに会いに向かいました。


面白いもので、少しずつ、距離感が分かってくるようで、最初は追いかけすぎて逃げられっぱなしのエルビーも、距離を置いて、じっと見つめてみたり、ただそばを通り過ぎてみたり。。。

彼なりに会えない間に対策を練っているようです。

普通にお友達になれたら最高なんですが、燃焼中の彼の情熱がいつまで続くかによりそうです。


ピノちゃんは、女子らしく、
『わたしそんなに軽くないのよ』と、
あえて視線を外したり、後ろに回られないようにサッと逃げたり、結構忙しいです。
おやつをもらうと、殿方は二の次でおやつにがっつくところも女子らしい(笑)。

そんな二人、今日はヨガの後にも豪雨が来たため、お茶をいただいたときにさらに交友(?)を深めていました。

どうなることやら・・・・。

犬も参加型の、ドッグヨガ化しております。
これくらいの距離が程よい二匹。

美人系ポメ、ピノちゃん。

必死に目線をそらすピノちゃんと、お近づきになりたいエルビー。