2011年3月12日土曜日

ライブ、してきました。

凉恵さん、強かったと思います。

今日の『いのちの光』ライブは、本来ならマタニティにちなんだものになる予定でしたが、
こういう時こそ私達が出来る表現で今やるべきライブをやろう。

と言う話になり、

今、まさにいのちの光を日本中の人に届けたい、と言う思いでやらせて頂きました。

四谷天窓で、今日ライブをしたのは、私達だけでした。不謹慎と思われるかたもいるかもしれません。でも、私達が今日やるべきことは、テレビの前でニュースを見守ることではなかったと思ったから。

交通事情が困難な中、ユーストリームで生中継も入っていたことが功をなして、会場を合わせて約40名の方が参加して下さいました。

海外の方が、庶民の実情がニュースでは分からないと観て下さったり、家でニュースを見るしかないより、少しでも一緒に祈りたい思いで観て下さったり。


私も、おなかの赤ちゃんからのメッセージだけ朗読する予定でしたが、急遽探して、阪神・淡路大震災の追悼詩をみつけ、持ち込みました。今私がいのちを吹き込むべき言葉とは、何なのか。
みんなが、いま、すべきライブの形を模索し、会場へ集まりました。

急遽出演できなかった方もいらっしゃいましたが、なんとかやりきれました。

会場では、お客さんも今日ここまで足を運んでくれただけの想いを持ってきてくれたから、
凉恵さんと同意の上で、ライブの最初はみんなで1分間の黙祷から始めました。
沢山の複雑な想いが錯綜しつつ、ライブは無事に終わりました。

ライブが終わっても、帰宅してニュースを見ても、祈る気持ちは終わりません。

ニュージーランド地震もつい先日のことですし、そして、今回の大地震。


たくさんの魂が、どうかどうか、光の方へ進みますように。


やりきれない遺族の方々にすこしでも安らぎが訪れますように。


一人でも多くの生存者を見つけることが出来ますように。


すべてのいのちに、光が届きますように。

ありがとう、宇宿允人さん 

宇宿允人(うすきまさと)さんという、素晴らしい指揮者が、3月5日、お亡くなりになりました。
宇宿允人の世界

彼の音楽は魂を揺さぶる、素晴らしい演奏でした。

私が初めてコンサートへ行った時は、最後のアンコールでバッハの『G線のアリア』をされましたが、涙が止まりませんでした。

ベートーベン『運命』で、泣いた、と言う反響は非常に多く、本当に音が立体的な、素晴らしい方でした。

去年最後かもしれないと言われたコンサートでは、アンコール曲が上手くいかず、途中で演奏を中止し、お詫びされて退場されました。本当にそれが最後になりました。

とても精力的な方で、社会面にも通じてらして、それでいて、まったく気取らない、とてもフラットな方でした。演奏会の最後には、リハーサルで一番苦労した(宇宿さんにしぼられた)演奏者の方を必ず讃え、心の奥がとても優しいかただとお見受けしていました。


晩年の宇宿さんと出会い、最後まで宇宿さんの音に触れることが出来て、深く感謝しています。

素晴らしい音楽をありがとうございました。

どうぞ天国で、すばらしいオーケストラを率いて、天の調べを奏で続けて頂きたいと思います。